歪み改善エクササイズ辞典

腰痛の原因かも? 硬いもも裏をほぐす簡単ストレッチ

Tags: もも裏, ストレッチ, 腰痛改善, 体の歪み, 自宅ケア

硬いもも裏が腰痛の原因になる?

日頃から腰の重だるさや痛みを感じることはありませんか。座りっぱなしの時間が長かったり、体を動かす機会が少なかったりすると、体のあちこちに不調が出やすくなります。特に、太ももの裏側(ハムストリングス)の筋肉が硬くなっていることが、実は腰痛の一因となっているケースがあります。

もも裏の筋肉は、骨盤から膝の裏側にかけてつながっています。この筋肉が硬く縮むと、骨盤が後ろに引っ張られ、結果として腰が丸まりやすくなったり、逆に前屈みになった際に腰に過度な負担がかかったりします。柔軟性が失われると、立ち姿勢や座り姿勢、歩行など、日常の様々な動きに影響を及ぼし、腰への負担が増加してしまうのです。

この状態を改善するためには、硬くなったもも裏の筋肉を適切にほぐすことが大切です。ここでは、ご自宅で特別な道具を使わずに、簡単かつ無理なく行えるもも裏のストレッチ方法をご紹介します。

もも裏ストレッチのメリット

もも裏の柔軟性を高めることで、以下のようなメリットが期待できます。

自宅でできる簡単もも裏ストレッチ

それでは、早速もも裏のストレッチを試してみましょう。今回は、座ってできる方法と仰向けでできる方法をご紹介します。どちらも簡単ですので、ぜひ試してみてください。

1. 座って行う基本のもも裏ストレッチ

イスに座ったままでも、床に座っても行えます。

手順:

  1. 床に座る場合は、両足を前に投げ出して座ります。イスに座る場合は、浅めに腰掛けます。
  2. 片方の足をまっすぐ前に伸ばします。つま先は天井に向けます。もう片方の足は楽な位置に置いておきます。(床の場合は膝を立てる、イスの場合は地面につけるなど)
  3. 伸ばした足の膝を軽く曲げても構いません。無理に伸ばし切る必要はありません。
  4. 骨盤を立てるイメージで、背筋を伸ばします。
  5. 息を吐きながら、伸ばした足のつま先に向かってゆっくりと上半身を倒していきます。手はももや膝の上に置き、体がつま先に届かなくても問題ありません。
  6. もも裏が心地よく伸びているのを感じる場所で止め、そのままゆっくりと呼吸を続けながら20秒から30秒キープします。
  7. 息を吸いながら、ゆっくりと上半身を起こし、元の姿勢に戻ります。
  8. 反対側の足も同様に行います。

ポイント:

2. 仰向けで行うもも裏ストレッチ

寝たままできるので、寝る前や朝起きたときにおすすめです。

手順:

  1. 仰向けに寝ます。両膝を立てておきます。
  2. 片方の足を天井に向かって持ち上げます。膝は少し曲がっていても構いません。
  3. 両手で持ち上げた足のもも裏やふくらはぎを掴みます。(タオルを足の裏にかけて、タオルの両端を掴んでも良いでしょう)
  4. 掴んだ足を、息を吐きながらゆっくりと顔の方へ引き寄せます。もも裏が伸びているのを感じる場所で止めます。
  5. そのままゆっくりと呼吸を続けながら20秒から30秒キープします。
  6. 息を吸いながら、ゆっくりと足を戻し、元の姿勢に戻ります。
  7. 反対側の足も同様に行います。

ポイント:

ストレッチを行う上での注意点

まとめ

もも裏の硬さは、見過ごされがちな腰痛の原因の一つです。今回ご紹介した簡単ストレッチは、ご自宅で手軽に実践できます。毎日少しずつでも続けることで、もも裏の柔軟性が高まり、腰への負担が軽減されることが期待できます。

体の歪みは、日々のちょっとしたケアで改善に向かうことがあります。焦らず、ご自身のペースで、心地よいと感じる範囲でストレッチを生活に取り入れてみてください。継続は力なり、です。

このストレッチが、あなたの腰の悩みを和らげ、より快適な毎日を送るための一助となれば幸いです。